HubSpot × Claude Code 連携でできること【実体験まとめ】

岩間悠一

岩間 悠一

元HubSpot Japan カスタマーサクセスマネージャー/Hareka合同会社 代表

200社以上のHubSpot導入を支援。現在はHubSpotコンサルタントとして独立。CRM導入から活用定着・AI連携まで一気通貫で支援しています。

「HubSpotのレポートって、なんで自分の欲しい数字がすぐ出てこないんだろう」と思ったことはありませんか。私もそうでした。Dashboardを開くたびに、欲しいデータがあと一歩のところで取れない。フィルターを重ねて、CSVエクスポートして、Excelで加工して……。これを毎週繰り返すのは、正直しんどいです。

そこで私が試したのが、Claude Code(AnthropicのAIをターミナルで使えるツール)とHubSpotのAPIを組み合わせる方法です。結論から言うと、**「ある種の作業は劇的に楽になる」が「魔法ではない」**というのが正直な感想です。

Claude Code × HubSpot 連携の全体像

まず前提として、Claude CodeはHubSpotと直接つながるわけではありません。HubSpotにはAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース=外部からHubSpotのデータを操作する仕組み)が用意されており、Claude Codeがそのコードを書いて実行することで間接的に連携します。

つまり構造はこうなります:

あなた(自然言語で指示)

Claude Code(コードを生成・実行)

HubSpot API

HubSpotのデータ

エンジニアリングの知識がなくても、「こういうデータを取ってきて」と日本語で伝えるだけでClaude Codeがコードを書いて実行してくれる、というのがこの連携の本質的な価値です。

実際にできること

1. データの取得・集計

HubSpotに蓄積されているコンタクト(顧客情報)、Deal(商談)、Company(会社情報)などのデータを自由に引き出せます。例えば:

  • 「今月クローズした商談の一覧と金額合計を出して」
  • 「先月リードになったコンタクトのうち、まだ誰もフォローしていないものを抽出して」
  • 「業種別の成約率を過去6ヶ月分で出して」

これらをHubSpotの標準レポートでやろうとすると、複数のレポートを組み合わせる必要があることが多いですが、APIを使えば一度のリクエストで取れます。

2. データの更新・一括編集

「○○という条件に合うコンタクトのライフサイクルステージを全員変更して」といった一括操作も可能です。HubSpotのUIでは1件ずつやるか、リストからの一括編集ツールを使うかですが、APIなら条件を指定してスクリプトを走らせるだけです。

私が実際に使ったケースでは、「業種がIT・ソフトウェアで、かつ担当者が未設定のコンタクトに自分をオーナーとして設定する」という作業を数十件に対して一括で実行しました。手動でやれば1件30秒としても20分以上かかる作業が、2〜3分で終わりました。

3. レポートのMarkdown/CSV出力

API経由で取得したデータをMarkdownの表形式やCSVに変換してClaude Codeに吐き出させれば、そのままSlackに貼れたり、Excelに貼り付けたりできます。毎週のMTG資料作成を自動化している人もいます。

4. 異常値・抜け漏れの検出

「Dealのクローズ予定日が過去なのにオープンのままになっている商談を全部出して」とか「コンタクトにメールアドレスが入っていないものを一覧化して」といったデータ品質チェックも得意です。

できないこと・限界と注意点

正直に書きます。以下のことはClaude Code連携でも難しいか、現実的ではありません。

HubSpotの画面UIの操作はできません。 APIで操作できるのはデータだけです。ワークフローの作成や、メールテンプレートの編集といったUI操作は対象外です。

リアルタイムのアラート通知は別途設定が必要です。 Claude Codeはあくまで「実行したときだけ動く」ツールです。「商談が動いたらSlackに通知」といった仕組みはHubSpot側のワークフロー機能や別のツールを使う必要があります。

HubSpotのAPIにはレート制限があります。 無料プランやStarterプランでは1秒あたり100リクエストという上限があり、大量データの処理には時間がかかることがあります。

エラーが出たときの対処は自分でする必要があります。 コードが失敗したとき、Claude Codeは修正案を出してくれますが、最終的にどう対処するかは自分で判断が必要です。

まとめ

Claude CodeとHubSpotの連携は、「毎週同じ集計作業をしている」「欲しいデータがHubSpotの標準レポートで出せない」という人に特に効果を発揮します。エンジニアでなくても、APIキーさえあれば始められます。

「SaaSを増やすな、AIで繋げ」というのが私の思想です。HubSpotという既存のSaaSにAIを繋ぐことで、新しいツールを導入せずに業務効率を上げられる——これが今の時代の現実的な正解だと思っています。

次回予告

次回は実際にHubSpot APIをClaude Codeで叩く具体的な手順を解説します。APIキーの取得からコードの実行まで、初めての方でも迷わないようステップバイステップでお伝えします。

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