HubSpot MCP連携のやり方【2026年版・正直レビュー】

岩間悠一

岩間 悠一

元HubSpot Japan カスタマーサクセスマネージャー/Hareka合同会社 代表

200社以上のHubSpot導入を支援。現在はHubSpotコンサルタントとして独立。CRM導入から活用定着・AI連携まで一気通貫で支援しています。

「MCPって最近よく聞くけど、実際のところ何がどう便利になるの?」——私もそう思いながら試した口です。API連携との違いがよくわからないまま設定してみて、「あ、こういうことか」と腑に落ちた体験を共有します。

結論:MCPを使うとClaude Codeが「HubSpotのことを知っている状態」で会話できるようになります。 API連携よりも設定が簡単で、より自然な会話でHubSpotを操作できます。ただし2026年現在、まだ発展途上の技術です。

MCPとは何か(30秒で理解する)

MCP(Model Context Protocol)は、AIツールと外部サービスをつなぐための標準規格です。HubSpotがMCPサーバーを提供することで、Claude Codeは「HubSpotのデータを取得する方法」を最初から知っている状態になります。

API連携との違いを一言で言うと:

API連携MCP連携
設定の難易度やや難しい(コード生成が必要)比較的簡単
操作の方法スクリプトを書いて実行会話で直接操作
柔軟性高い(何でもできる)HubSpotが提供する範囲内

設定手順

ステップ1:HubSpotのMCPサーバーを確認

HubSpotは公式にMCPサーバーを提供しています。GitHubの HubSpot/mcp-server-hubspot リポジトリで公開されています。

ステップ2:Node.jsのインストール確認

MCPサーバーはNode.js(JavaScriptの実行環境)が必要です。ターミナルで確認します:

node --version

バージョン番号が表示されればOKです。「command not found」と出た場合は、Node.js公式サイトからインストールしてください。

ステップ3:Claude Codeの設定ファイルを編集

Claude Codeの設定ファイル(~/.claude/settings.json または claude_desktop_config.json)にHubSpot MCPサーバーの設定を追加します。

{
  "mcpServers": {
    "hubspot": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@hubspot/mcp-server"],
      "env": {
        "HUBSPOT_ACCESS_TOKEN": "あなたのAPIトークン"
      }
    }
  }
}

ステップ4:動作確認

Claude Codeを再起動して、試しに話しかけてみます:

HubSpotのコンタクトを5件見せて

うまく設定できていれば、コードを書かなくても直接データが返ってきます。

実際に使ってみた感想

よかった点

会話の文脈が続く。 API連携のように「新しいスクリプトを毎回書いてもらう」ではなく、「さっきのコンタクトのうち、メールアドレスがないものだけ絞って」という続きの会話ができます。

設定後の操作が直感的。 「先月クローズした商談を全部見せて。金額が大きい順に並べて」といった指示が自然に通ります。

正直気になった点

MCPの対応範囲がまだ限定的。 2026年時点では、HubSpotのすべての機能がMCPで操作できるわけではありません。特にワークフローの詳細操作やカスタムオブジェクトへのアクセスは制限があることがあります。

バージョンアップで動かなくなることがある。 MCPはまだ新しい規格なので、HubSpotやClaude Code側のアップデートで動作が変わることがあります。定期的に動作確認をする習慣が必要です。

できること・できないこと

MCPでできること(確認済み)

  • コンタクト・会社・商談の一覧取得・検索
  • 特定レコードのプロパティ取得
  • コンタクト・商談の作成・更新
  • ノート・タスクの追加

MCPでできないこと(または難しいこと)

  • HubSpotのUIを直接操作すること
  • メールの送信(HubSpot経由)
  • ワークフローのトリガー・変更
  • レポートダッシュボードの作成・編集

限界・注意点

MCPはまだ発展途上の技術です。企業の重要データを扱う場合、以下の点に注意してください。

セキュリティの確認を怠らないこと。 MCPサーバー経由でHubSpotのデータが流れるため、どのデータがどこを通るかを理解してから本番環境で使うことを推奨します。

APIキーの扱いはAPI連携と同じリスクがあります。 設定ファイルにトークンを直書きするので、そのファイルが外部に漏れないよう管理してください。

一人運営・小規模チームが試すには面白いが、組織全体への展開は慎重に。 MCPはまだ標準化が完全ではなく、サポート体制も整っていない部分があります。

まとめ

HubSpot MCP連携は、設定に1〜2時間かけれる環境があれば試す価値があります。特に「AIとの会話でHubSpotを操作する」という体験は、一度やるとAPI連携よりも圧倒的に直感的です。ただし本番データを扱う前に、まず読み取り専用の操作で動作を確認することをお勧めします。

次回予告

次回はClaude CodeとHubSpotを使ったレポート自動化の具体的な実装例を紹介します。毎週手動で作っていたMTG資料を自動生成する仕組みの作り方を解説します。

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