HubSpot × Claude Code でレポート自動化する方法【実装例つき】

岩間悠一

岩間 悠一

元HubSpot Japan カスタマーサクセスマネージャー/Hareka合同会社 代表

200社以上のHubSpot導入を支援。現在はHubSpotコンサルタントとして独立。CRM導入から活用定着・AI連携まで一気通貫で支援しています。

毎週月曜の朝、HubSpotを開いてデータをCSVに落として、Excelで集計して、スライドに貼り付けて……。この作業、本当に自分がやる必要があるのか、と疑問に思ったことはありませんか。私は何度も思いました。そしてある日、Claude Codeに丸投げしてみたら、思った以上に再現できました。

結論:週次レポートの「データ収集→集計→テキスト整形」までは自動化できます。 ただしスライド作成や可視化は別途ツールが必要です。

自動化できるレポートの種類

まず「何を自動化したいか」を整理します。私が実際に自動化したレポートは以下の通りです:

1. 週次パイプラインサマリー

  • 今週クローズ予定の商談一覧
  • 先週新規で追加された商談数と合計金額
  • ステージ別の商談数と金額

2. リードフォローアップレポート

  • 新規コンタクトのうち、まだ初回アクションが未実施のもの
  • 一定期間(例:7日)アクティビティがないコンタクト

3. KPI週次サマリー

  • 新規リード数(先週比)
  • 商談化率
  • 平均商談期間

これらすべてをHubSpotの標準レポートで出そうとすると複数のダッシュボードをいったりきたりする必要がありますが、APIを使えば一度のスクリプト実行で全部まとめて出せます。

実装の流れ

ステップ1:欲しいレポートを日本語で定義する

Claude Codeに以下のように伝えます:

HubSpotのAPIキーを使って、以下の週次レポートを作成するPythonスクリプトを書いてください:

1. 今週(月〜日)クローズ予定の商談:会社名・担当者・金額・ステージ
2. 先週新規作成された商談の件数と合計金額
3. ライフサイクルステージが「リード」のコンタクトのうち、7日以上アクティビティがないものの件数

出力はMarkdown形式でお願いします。

ステップ2:生成されたスクリプトを確認・調整

Claude Codeがスクリプトを生成します。生成後に「実行前に何をするスクリプトか説明して」と聞くと、処理内容を日本語で説明してくれます。不安な場合はここで確認しましょう。

ステップ3:定期実行の設定

スクリプトが完成したら、毎週自動で走るようにします。Macの場合はcron(定期実行の仕組み)を使います:

# 毎週月曜朝8時に実行
0 8 * * 1 /usr/bin/python3 /path/to/hubspot_report.py >> /path/to/log.txt 2>&1

または、Zapier・Make(旧Integromat)といった自動化ツールと組み合わせてSlackに投稿する形にしている人も多いです。

実際の出力例

以下は実際にスクリプトを実行したときの出力(一部加工)です:

## 週次HubSpotレポート(2026年4月7日〜13日)

### 今週クローズ予定の商談
| 会社名 | 担当者 | 金額 | ステージ |
|--------|--------|------|----------|
| ○○株式会社 | 田中様 | ¥500,000 | 提案済み |
| △△合同会社 | 鈴木様 | ¥280,000 | 最終確認中 |

合計:2件 / ¥780,000

### 先週新規商談
追加件数:8件 / 合計金額:¥3,250,000(先週比 +2件)

### フォローアップ要注意リード
7日以上アクティビティなし:12件

この出力をそのままSlackに貼ったり、メールに添付したりするだけで週次報告が完成します。

自動化してみて気づいたこと

「欲しいデータを言語化する」作業が思ったより難しい。 スクリプトを作る前に「自分は何を知りたいのか」を明確にする必要があります。「いい感じのレポートを作って」では上手くいきません。

HubSpotのプロパティ名がわかりにくい。 HubSpotのデータには内部プロパティ名(例:hs_deal_stage_probability)と表示名(例:「成約確率」)があり、APIではプロパティ名を指定する必要があります。Claude Codeに「このプロパティ名一覧を出して」と聞くと取得できます。

限界・注意点

グラフ・チャートの自動生成は別途対応が必要です。 テキスト形式のレポートは得意ですが、Excelやスライドのビジュアルを直接作ることはできません。Pythonのmatplotlibライブラリを使えば画像出力はできますが、スライドへの自動挿入は別のツールが必要です。

HubSpotの標準レポートと数値が微妙に違うことがあります。 タイムゾーンや集計基準の違いによって、HubSpotの管理画面と独自スクリプトの数値がズレることがあります。最初は必ず突き合わせ確認をしてください。

まとめ

週次レポートの自動化は、一度設定してしまえば毎週数十分の作業時間を節約できます。特に「いつも同じフォーマットで同じデータを集めている」作業は自動化の優先度が高いです。最初のスクリプト作成に1〜2時間かかりますが、長期的には十分元が取れます。

次回予告

次回は「HubSpot APIを自然言語で操作する」をテーマに、コードを書かずに日本語の指示だけでHubSpotデータを扱う方法を深掘りします。

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