「HubSpotとClaudeを組み合わせると何ができるの?」よく聞かれるので答えます

「HubSpotとClaudeを組み合わせると何ができるの?」よく聞かれるので答えます

岩間悠一

岩間 悠一

元HubSpot Japan カスタマーサクセスマネージャー/Hareka合同会社 代表

200社以上のHubSpot導入を支援。現在はHubSpotコンサルタントとして独立。CRM導入から活用定着・AI連携まで一気通貫で支援しています。

2026年に入ってから一段と注目を集めるAIツール、誰もが一度は名前を聞いたことがあるClaude。私も今年に入ってから使い始めて、もうこのツールなしでは仕事ができないくらい依存しています。

世間ではAIの進化によってSaaS不要論まで叫ばれている中ですが、そんな中最近HubSpot界隈の人と話すと

「HubSpotとClaudeを組み合わせると、結局何ができるのかイマイチわかっていない」

「なんかすごいことができると聞いたけど、結局何ができるんだろう?」

「使わないと乗り遅れてしまう感じで怖いけど、色々試す時間がない」

「気になるんだけど、会社のセキュリティで使えない」

と、まだまだ実用に踏み切れていない人が多いことに気づきました。

そこでHubSpotとClaudeを毎日使っている私が、現状この組み合わせでできることについて解説します。できることは山ほどあるのですが、まずは大きく2種類に分けてお話しします。

  • MCP連携
  • Claude Codeを使ったAPI操作

MCP連携について

まずMCP連携とは何かを一言で説明します。

MCP(Model Context Protocol)とは、ClaudeがHubSpotのデータに直接アクセスするための「接続口」のようなものです。難しい設定は不要で、ClaudeのPC版アプリやブラウザ版にHubSpotを連携させるだけで使えます。

一番の特徴は「チャット画面で日本語を打つだけでHubSpotを操作できる」ことです。

例えばこんなことができます。

  • 「今月クローズした商談を一覧で出して」
  • 「このコンタクト10件に商談設定用のパーソナライズメールを作ってメモに保存して」
  • 「先月からリードステータスが変わっていないコンタクトを抽出して」

HubSpotの画面を開かなくても、Claudeとの会話の中でHubSpotのデータを取得・更新・操作できます。プログラミングの知識は一切不要です。

ただし正直に言うと、できないこともあります。HubSpotのUI操作(ワークフローの作成やメールテンプレートの編集など)はMCPでは対応していません。あくまでデータの読み書きが中心です。

Claude Codeを使ったAPI操作について

Claude Codeとは、ターミナル(Macの黒い画面)上で動くClaudeのことです。

HubSpotが使いこなせていない会社の共通点は「データは入っているのに活用できていない」ことです。

なぜ活用できないのか。理由はシンプルで、欲しいデータを欲しい形で取り出すのが難しいからです。HubSpotの標準レポートは便利ですが、「業種別×担当者別×リードソース別の成約率を過去半年で見たい」といった少し複雑な集計になった途端、できないか、できても複数レポートを組み合わせる必要があります。結果、データを活用する前に疲弊してしまう。

Claude CodeとHubSpot APIの組み合わせは、この問題を根本から解決します。

具体的に何ができるのか

① データの取得・集計(HubSpot外で出力)

HubSpotに蓄積されたデータを自由な切り口で取得して、CSVやスプレッドシートに出力できます。

  • 「業種別・担当者別の成約率を過去6ヶ月分で集計してCSVに書き出して」
  • 「先月リードになったコンタクトのうち、まだ一度も接触していないものを抽出して」
  • 「商談のクローズ予定日が過去になっているのにオープンのままの案件を全部リストアップして」

ただし出力先はHubSpotのレポート画面ではなく、CSVやGoogleスプレッドシートになります。HubSpot上にレポートとして保存することはAPIではできません。

毎週手動でエクスポートしてExcelで集計していた作業が、コマンド一発で終わります。

② データの一括更新・クレンジング

CRM活用が進まない現場でよく見るのが、データの品質問題です。メールアドレスが抜けている、ライフサイクルステージが更新されていない、同じ会社が重複登録されている。こういった問題をHubSpotのUIで1件ずつ直すのは現実的ではありません。

  • 「メールアドレスが入っていないコンタクトを全件抽出して」
  • 「3ヶ月以上ステータスが変わっていないリードを一覧化して」
  • 「同じ会社名で重複しているコンタクトを検出して」
  • 「特定条件に合うコンタクト全員のライフサイクルステージを一括更新して」

数百件のデータクレンジングが、数分で終わります。

③ 定期処理の自動化

一度仕組みを作ってしまえば、あとは自動で動き続けます。

  • 「毎週月曜朝に先週の商談進捗をSlackに通知する仕組みを作って」
  • 「月次で担当者ごとの活動量レポートをメールで送る仕組みを作って」
  • 「新しいリードが入ったら即座にSlackの営業チャンネルに通知して」

CRM担当者が毎週手動で作っていた進捗レポートを、完全に自動化できます。

④ 外部ツールとの連携

  • 「HubSpotのコンタクトデータをGoogleスプレッドシートに自動同期して」
  • 「特定条件のコンタクトにHubSpotのシーケンスを一括登録して」

感じている本質的な価値

私がこの組み合わせに強く可能性を感じているのは、「データを整理する人」が「データを使って考える人」になれる点です。

CRM担当者の仕事の多くは、正直なところ「データを集めて整理すること」に費やされています。欲しいリストを作る、レポートをまとめる、データを更新する。本来やるべき「このデータから何が読み取れるか」「次に何をすべきか」を考える時間が、準備作業に食われている。

Claude Code × HubSpot APIは、その準備作業を大幅に圧縮します。私の肌感覚では、うまく使えればCRM担当者の定型作業の半分近くは削減できると思っています。

もちろん万能ではありません。ターミナルの操作に最初は戸惑うかもしれませんし、複雑な処理は設定に時間がかかることもあります。ただClaude Code自体が全ての操作を指示してくれるので、エンジニアでなくても使えます。私自身、エンジニアではありません。

結局、何から始めればいいのか

迷ったらまずMCP連携から試してみてください。設定は5分もあればできますし、すぐに「あ、こういうことか」と体感できます。

Claude Codeは、MCP連携を使い始めて「もっと複雑なことをやりたい」「繰り返し作業を自動化したい」と思ったタイミングで始めるのがちょうどいいです。

これからもっと具体的な操作方法についても解説していきますので、まずはこの二つの枠組みと、できることの大きな違いについて理解いただけると嬉しいです。

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