「Salesforceのコストが高すぎる」「機能が複雑で現場が使いこなせていない」という理由でHubSpotへの移管を検討する企業が増えています。しかし、準備不足のまま移行を開始すると、データ消失や業務停止のリスクがあります。
Salesforce認定資格5つを保有し、複数社の移管を支援してきた経験から、事前に確認すべき重要ポイントをまとめました。
移行前チェックリスト
1. データの棚卸し
まず、Salesforceに蓄積されているデータを整理します。
- オブジェクト一覧:取引先、担当者、商談、ケース、カスタムオブジェクトなど
- レコード数:各オブジェクトの件数を把握する
- カスタムフィールド:どのフィールドが実際に使われているか
- 関連付け(リレーション):どのオブジェクトがどう紐付いているか
特に関連付けの再現がHubSpotへの移行で最も注意が必要な部分です。
2. 移行するデータの選定
「すべてのデータを移行する」という発想は避けましょう。
- 3年以上前の古いデータは移行しない
- 重複レコードを事前にクレンジングする
- テストアカウントや不要なデータを削除する
データが少なく整理されているほど、HubSpotでの立ち上がりがスムーズです。
3. HubSpot側の設計
データを移行する前に、HubSpot側の設計を完成させます。
- プロパティ設計:どのSalesforceフィールドをどのHubSpotプロパティに対応させるか
- パイプライン設計:商談ステージの再設計
- ライフサイクルステージ:コンタクトのステージ設定
Salesforceのフィールド名をそのままHubSpotに移行するのではなく、この機会に必要なフィールドを絞り込むことをお勧めします。
よくある失敗パターン
関連付けが再現できない
Salesforceでは「取引先 → 担当者 → 商談」という階層構造がありますが、HubSpotのオブジェクト構造は異なります。
移行ツールを使っても関連付けが正確に再現されないケースがあるため、データローダーを使った段階的なインポートが推奨されます。
移行後に使い方がわからない
データは移行できたが、HubSpotの使い方がわからず結局使われないというパターンも多いです。データ移行と並行して、チームへのレクチャー計画も立てることが重要です。
まとめ
移管は「データを移すだけ」ではありません。この機会に自社の営業プロセスを見直し、HubSpotで使いやすい設計に仕直すことが、移管後の活用率向上につながります。
SalesforceからHubSpotへの移管についてご相談がある方は、お気軽にお声がけください。