SalesforceからHubSpotへの移行前に確認すべきこと

岩間悠一

岩間 悠一

元HubSpot Japan カスタマーサクセスマネージャー/Hareka合同会社 代表

200社以上のHubSpot導入を支援。現在はHubSpotコンサルタントとして独立。CRM導入から活用定着・AI連携まで一気通貫で支援しています。

「Salesforceのコストが高すぎる」「機能が複雑で現場が使いこなせていない」という理由でHubSpotへの移管を検討する企業が増えています。しかし、準備不足のまま移行を開始すると、データ消失や業務停止のリスクがあります。

Salesforce認定資格5つを保有し、複数社の移管を支援してきた経験から、事前に確認すべき重要ポイントをまとめました。

移行前チェックリスト

1. データの棚卸し

まず、Salesforceに蓄積されているデータを整理します。

  • オブジェクト一覧:取引先、担当者、商談、ケース、カスタムオブジェクトなど
  • レコード数:各オブジェクトの件数を把握する
  • カスタムフィールド:どのフィールドが実際に使われているか
  • 関連付け(リレーション):どのオブジェクトがどう紐付いているか

特に関連付けの再現がHubSpotへの移行で最も注意が必要な部分です。

2. 移行するデータの選定

「すべてのデータを移行する」という発想は避けましょう。

  • 3年以上前の古いデータは移行しない
  • 重複レコードを事前にクレンジングする
  • テストアカウントや不要なデータを削除する

データが少なく整理されているほど、HubSpotでの立ち上がりがスムーズです。

3. HubSpot側の設計

データを移行する前に、HubSpot側の設計を完成させます。

  • プロパティ設計:どのSalesforceフィールドをどのHubSpotプロパティに対応させるか
  • パイプライン設計:商談ステージの再設計
  • ライフサイクルステージ:コンタクトのステージ設定

Salesforceのフィールド名をそのままHubSpotに移行するのではなく、この機会に必要なフィールドを絞り込むことをお勧めします。

よくある失敗パターン

関連付けが再現できない

Salesforceでは「取引先 → 担当者 → 商談」という階層構造がありますが、HubSpotのオブジェクト構造は異なります。

移行ツールを使っても関連付けが正確に再現されないケースがあるため、データローダーを使った段階的なインポートが推奨されます。

移行後に使い方がわからない

データは移行できたが、HubSpotの使い方がわからず結局使われないというパターンも多いです。データ移行と並行して、チームへのレクチャー計画も立てることが重要です。

まとめ

移管は「データを移すだけ」ではありません。この機会に自社の営業プロセスを見直し、HubSpotで使いやすい設計に仕直すことが、移管後の活用率向上につながります。

SalesforceからHubSpotへの移管についてご相談がある方は、お気軽にお声がけください。

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