HighriseからHubSpotへ移行――2.5ヶ月で営業・サポートを統一
🎯 月1,000件の問い合わせを初めてデータベース化
- 業種
- 宿泊・リゾート事業者向け業務管理SaaS
- 従業員規模
- 10名前後(うちサポートチーム6名)
- 移行前ツール
- Highrise(営業管理のみ)+ Gmail共有アドレス(問い合わせ対応)
- 移行後ツール
- HubSpot Sales Hub + Service Hub Professional
- 支援期間
- 約2.5ヶ月(全6回)
- 一番の成果
- 月1,000件の問い合わせを初めてデータベース化
【導入事例】HighriseからHubSpotへ ― 営業とサポートが同じ顧客データを見る体制へ
全6回・約2.5ヶ月のコンサル型支援で、バラバラだった営業データと顧客対応履歴を1つに統合。月1,000件の問い合わせを、初めて記録・分析できるデータベースに変えました
宿泊・リゾート事業者向けの業務管理SaaSを提供する企業さま。数百社の既存顧客を抱え、そこから寄せられる問い合わせは月におよそ1,000件。しかし営業管理はHighrise、問い合わせ対応はGmailの共有アドレスという運用で、両者はつながっていませんでした。HarekaがHubSpotへの移行とヘルプデスクの立ち上げを、全6回・約2.5ヶ月で伴走支援しました。
数値ハイライト
| 指標 | 成果 |
|---|---|
| 支援期間 | 約2.5ヶ月(全6回) |
| 問い合わせのデータベース化 | 月約1,000件を初めて記録・分析できる状態に |
| 対象部門 | 営業+サポートチーム6名(両部門同時にカットオーバー) |
| 支援スタイル | コンサル型(判断・設計はHareka、操作はお客様) |
お客様プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 宿泊・リゾート事業者向けの業務管理SaaS |
| 規模 | 10名前後(うちサポートチーム6名) |
| 顧客基盤 | 既存顧客 数百社/問い合わせ 月約1,000件 |
| 移行前ツール | Highrise(営業管理のみ)+ Gmailの共有アドレス |
| 移行後ツール | HubSpot Sales Hub + Service Hub Professional |
課題(Before)
ご相談をいただいた時点で、お客様は大きく3つの課題を抱えていらっしゃいました。
- 月1,000件の問い合わせに、データベースが存在しなかった ― 問い合わせ対応はGmailの共有アドレスで運用され、チケット管理ツールはありませんでした。誰がどう対応したかは担当者ごとの記憶とメール履歴頼み。これだけの件数が毎月動いているのに、記録が会社の資産として残らない状態でした。
- 営業とサポートで顧客像が分断していた ― Highriseに入っているのは営業データのみ。顧客対応の履歴はまったく別の場所にあり、「この会社とこれまでどんなやり取りをしてきたのか」を一箇所で見ることができませんでした。
- 旧CRMにAPIがないという制約があった ― HighriseにはAPIがなく、データはエクスポートを前提に移すしかありません。「どう移すか」の手順そのものを設計する必要がありました。
支援内容(アプローチ)
全6回・約2.5ヶ月のコンサル型支援。判断・設計・レクチャーはHarekaが担い、実際の操作はお客様自身が手を動かす進め方で伴走しました。
1. 「設計を固めてから、最後にデータを移す」順序を徹底
移行プロジェクトで最も多い失敗は、設計が固まらないうちにデータを入れてしまい、重複や不整合が生まれることです。あとから直すのは、最初から作り直すより手間がかかります。
今回は、データの入れ物の対応づけ(オブジェクトマッピング)→ 項目ごとの対応づけ(プロパティマッピング)→ 会社・担当者・取引のつながり方の設計 → 少量でのテスト投入という順序を守り、すべての設計が固まってから本番データを移しました。この順番を徹底したことで、データの重複や汚れを持ち込まずに移行を完了できました。
2. APIのない旧CRMからの移行を、お客様自身が実行できる形に
HighriseにはAPIがなく、エクスポートしたデータをどう加工してHubSpotに入れるかが実務上の山場でした。
ここでHarekaが取ったのは、作業を丸ごと引き受けるのではなく、HubSpot側のAPIの活用方法を含めて具体的な進め方を提案し、ディスカッションを重ねるという形です。「なぜこの手順なのか」を共有しながら進めたことで、お客様自身が移行を実行できる状態になりました。
3. ヘルプデスクの立ち上げ ― 問い合わせを「流れるもの」から「残るもの」へ
会社として初めてとなるチケット管理の仕組みを構築しました。問い合わせチャネルの接続、対応状況を管理するパイプライン、担当者ごとの作業画面(ビュー)、記録しておくべき項目の設計まで。
サポート6名が同じルールで運用できる形に整えたことで、月1,000件の問い合わせが「対応して終わり」ではなく、記録として残り、あとから振り返れるものに変わりました。
4. 自動化はお客様自身の手で
ワークフロー(自動化)については、考え方と作り方をレクチャーしました。他ツールでの自動化のご経験もあり、レクチャー後はこちらから説明を加えなくてもご自身で自動化を組み立てられるレベルまで到達されています。
成果(After)
- 約2.5ヶ月で営業・サポート両部門のカットオーバーを完了 ― 部門ごとに時期をずらすのではなく、両方を同じタイミングで新しい基盤に移行しました。
- 営業とサポートが同じデータベースを見る体制が初めて実現 ― バラバラだった営業データと顧客対応履歴が1つに統合され、会社として顧客の全体像が見えるようになりました。
- 会社として初めて「問い合わせのデータベース」が完成 ― 月約1,000件の問い合わせが記録・分析できる資産に変わりました。
- サポート6名の運用がチケット管理で統一 ― 属人的だった対応が、チームとして同じ形で回る運用になりました。
お客様の声
全体的にすごく助かった。定期的に相談できる人がいるのが心強かった。
今後の展望
Gmailでの運用から移行したことに伴い、業務フローの整理や問い合わせ受付方法の見直しなど、実務的な課題はまだ残っています。ツールの移行は環境整備の入り口であり、業務そのものの見直しはこれからの取り組みです。
こうした整備を進めるには、現場担当者だけでなく、意思決定者の理解とプロジェクトへの参加が欠かせません。経営層が同じ場で判断に加わることで、環境整備はより速く進みます——今回の支援を通じて、あらためて実感した点です。
まとめ ― なぜHarekaだったのか
APIを持たない旧CRMからの移行は、「どのツールを使えば移せるか」という問いに答えがありません。エクスポートしたデータをどう扱い、どの順番で設計を固め、どこでテストするか——実行の手順そのものを設計する必要があります。SalesforceとHubSpotの両方を扱ってきた経験から、こうした制約のある移行でも現実的な進め方を提示できるのがHarekaの強みです。
そして、全6回を代表が一貫して担当。途中で担当者が変わらないため、前回の議論を前提に次の設計を進められます。
作業を代行して終わりにするのではなく、お客様が自分で運用を育てられる状態をゴールにする。実際に、支援期間の後半にはお客様自身がワークフローや自動化を構築されるようになりました——ここが、ご依頼いただいた価値だと考えています。